下書きフォルダ

リードテックラボ番外編。 id:kitone が書いていたので2年前のことをいま刻んでおこうと思います。

2011年3月11日14時46分。そのときぼくは職場のある茨城県にてとある一本のメールを書いていました。

一言でいってしまえば課外活動と仕事をつなげたい、という内容のメールでした。具体的にはCode4lib Journalへリードテックのメンバーの力を借りて投稿したいという内容が上司に宛てて書かれていました。今読み返すと恥ずかしくなるほど気負った文言があちこちにちりばめられたメールでした。

結局、そのメールを書いている途中にあの揺れがやってきて3月11日14時46分という時を刻んだままThunderbirdの下書きフォルダに保存され送信されることはありませんでした。空回りしてるだけっぽい自分の気持ちや気負いもたぶんぜーんぶそこに閉じ込めたまま。

あの時の揺れは、最初はゆっくり、徐々に大きく、長い間かけて、立っていられないほど、地面に根ざすものを少しずつ解きほぐすように崩しながら、波のように何度も何度も押し寄せてきては揺れ続けました。いまだに自分の中に残っています。

その後、メールは送信できなかったものの上司には口頭にて提案し了解を得たことでリードテックのメンバーを巻き込んでCode4lib Journalへの投稿プロジェクトが始まりました。

もちろんあの瞬間、そんな内容のメールを書いていたことに意味なんてないのですが、そこに意味を見いだそうとするのが人間なんでしょうか。

結果的にはあのメールは送信できなかったものの当初の目的であるリードテックメンバーを巻き込む、ということはなんとかなりました。でも「メールを送信できなかった」感は自分の中にいつまでも残っています。

送信できなかったメールに込めた想いやあの時の揺れをこれからいつまでも自分の中に閉じ込めたまま時折思い出してはあの時を思い出すんだろうと思います。