LEGOとATOM LiteでDIYリモコンカー 1

 ATOM Liteはさわっていて本当に楽しいガジェットです。小さいし高機能。基盤むき出しも好きだけど、ATOM Liteはこどもにもべたべたと触らせられるデザイン。あと値段も千円と少しで入手できます。ESP32-PICOなので、Wifiつながります。ここがすごいです。もちろん電池もくいますが、プロトタイプ的なものづくり、こどもとも遊べるガジェットとしてはまったく問題ないです。自分はSWITCH SCIENCEさんから1台買って、すぐに仲間のもう1台がやってきました。

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 これを使って簡単なLEGOのリモコンカーを作ってこどもと遊んでいました。

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 リモコンとしての通信部分は、Bluetooth利用の選択肢もあるかと思います。今回は自分にとっては一番簡単なwifiを経由してhttp通信でのコントロールとしました。動画だとiPadで操作しています。ブラウザなどhttp通信可能な端末から操作可能ですので、リモコン側の作りが一番簡単でパソコンやスマートフォンiPad的なものなどブラウザを搭載したものが手元にあればコントロール可能、追加でものを用意しなくて良い、というメリットがあります。Bluetoothならwifi依存しないので、外でも設定に苦労せずに遊べるだろう、というメリットがあると思います。ATOM TailBatで動かしていますが、動くのは10分程度でしょうか。

 あと、リモコンカー自体の本体はLEGOで作りました。なにせ、5歳児がいるうちの家にはLEGOがたくさんあります。この人達もどんどん増えていきます。使わない手はないだろう、と。というかこういうプロトタイプ的な仕組みをかちゃかちゃと作るのはLEGOが簡単です。ただ、最終的に自分が使ったものは少し入手しづらい部品を使っているかもしれません。
 また、360度回転しLEGOと接続しやすいサーボモータは以下の本で存在を知りました。本体部分のLEGOも含めて手本にさせてもらっています。

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 Kindle Unlimitedに入っていたタイトルで全体をななめ読みしてパーツ部分しか参考にしていないのですが、リモコン的な部分はあったかな、なかったかな。超音波センサなどで周りの状況を判断して自動で動くロボットカーだったかと。Arduinoをすでにお持ちの方はこちらを参考に進めていただくのも良いと思います。今回は、ESP32-PICOを搭載したATOM Liteを使って操作可能なリモコンカーを作成します。

 Lチカからはじめて何回かに分けて、作り方を記録しておきたいと思います。あと、個人的に完成したときのソースコードがまるっとおいてあってもコピペで動かないと対処できないことも多く、部品を少しずつ動かすところを書いて残しておきたいと思います。

使うもの

 使っているものはこの写真に写っているもので全部です。

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  • ATOM Lite
  • ATOM TailBAT
    • ATOM Liteは5Vでの動作なので、5V出力のモバイルバッテリーがあればそれでも代用できると思います(USB-TypeC接続です)。あるいは単3乾電池2-3本+5V出力昇圧DCDCコンバーターでもよいと思います。
  • ATOMプロトキット
    • 配線をスッキリさせるために使っていますが、ハンダ付が必要なためその部分を回避したい、という方はプロトキットは使わずに「小さめのブレッドボード」と「ジャンパワイヤ」を6本ではなく10本程度準備していただければ。というか動作確認をする段階ではブレッドボードでのプロトタイプ作成をまずしていただくことをおすすめします。その後、作り込む場合はプロトキットなどでハンダ付け、の順番でしょうか。
  • GeekServo 9G 360° Motor-Orange × 2個
  • ジャンパワイヤ:オスーオス 6本〜10本
    • 10本以上あると良いと思います。

 ATOMプロトキットとATOM TailBATは他のものでも代用可能です。ATOM Lite関係とGeekServoのサーボモータもSWITCH SCIENCEさんで購入できます。

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 ATOMプロトキットを使わない場合は、小さめのブレッドボードを準備したほうがよいと思います。色はお好みで。自分はこれと同じものを使っています。

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 ATOM LiteはバッテリーがないためATOM TailBATをつけていますが、お金には余裕がある、という方は、バッテリー付きのM5StickC Plusも良いと思います。自分は持っていませんが、これは1台でかなり遊べると思います。

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 サーボモータはこちらです。たぶんうちには今5個くらいやいのやいのと遊びにきています。LEGOの純正パワーファンクションモータを買うことを考えれば、7-8個買っても惜しくない感じです。

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 このモータのレッドの方は*1、電圧をかければ駆動するタイプですのでまずはオレンジのものを準備いただくと良いと思います。単純に電池駆動でモータを回して遊びたい、ATOM Liteとかマイコン的な制御は不要という利用ではレッドが良いと思います。

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 LEGOのパーツはほとんどがこのセットで入手可能です。上の写真に写っているパーツがすべて入っているわけではありませんが駆動部分で使っているパーツは揃っていると思います。といいながら、手元に箱がないのでウェブで検索して写真でみていますが、コネクターペグが少し足りないかもしれません。

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 パーツはBrickersで揃えてもよいのですが、金額的にはセットを買ってしまったほうが安くすみます。すでにお持ちのパーツをあれこれして作っていただくのもLEGOの醍醐味でよいかと。今回使用するサーボモータLEGOテクニックでよく使われているコネクターペグがカチッとはまります。

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 ジャンパワイヤは秋月電子通商さんのものだとこの辺でしょうか。少し高いのですが品質もよいのでよく使っています。

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 多少、不具合があっても良い、という方はこちらで。テスターで通電チェックすると5-6本はつながっていないものがあります。あと、ワイヤ部分にバリがあることがあり刺さりにくいので、その辺はご注意ください。

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 SWITCH SCIENCEさんだと、この辺?(買ったことがないものです)

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 あとはATOM Liteにプログラムを書き込むパソコンが必要です。Arduino IDEインストール済のパソコンを想定して進めます。

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 ワイヤ類をまとめたりATOM Liteを本体とくっつける部分はマスキングテープを使っています(てきとー)。

 プログラム部分はArduino言語です。C++をベースにした言語です。

 ちょっと長くなったのでこの辺で、また次回。

*1:他にもあるようですが