使い古し電池1本を使ってATtiny-85からフルカラーLEDを光らせる、です。
ATtiny-85は電源電圧2.7~5.5V必要ですので、普通に新品のアルカリ単3電池1.5Vのものをつないでも動きません。ましてや使い古した乾電池一本では通常はATtiny-85もフルカラーLEDも動かない/光らないのですが、電圧を昇圧させることで動かしています。
eneloopユーザではあるものの、充電池(二次電池)を使うのはもっぱら電力使用量が多く交換頻度の高いアイテムで、それ以外のリモコンやら時計など用途によっては充電池ではない方の一次電池も使っています。自治体によるのでしょうが、捨て方も面倒なのであまり定期的に捨てられず、気がつくと家には使い古した一次電池が溜まっていきます。
デジタルテスターを入手して使い古したアルカリ単3電池の電圧を測ったとき、1V切っていない数字が表示されて見間違いかと思いましたが、1V前後では動かなくなる機器が多いようです。この使い古しの電池をもう少し使えないの、ということと、よく使っていたXCL102をDIP化したDCDC昇圧コンバータを基板にはんだ付けする時に金額面から躊躇することが多い、という2つの理由で昇圧回路をいくつか試してました。
2021/12/15現在、3.3V、5V昇圧用どちらも300円。
よく参考にさせてもらっている武蔵野電波のプロトタイパーズ(ブレッドボーダーズも)のこの辺の回路も試してみましたが、トロイダルコアの巻線はやらずにマイクロインダクターに置き換えてます。巻線は巻ける気がしません。
あと、「ジュールシーフ」という単語についてもこちらの記事に説明があります。
TL499Aはデータシートに忠実に作ってみたもののうまく再現できず。ブレッドボードだと再現難しい、というウェブ記事もちらほらみるので、試してはみたものの。
https://www.ti.com/lit/ds/symlink/tl499a.pdf?ts=1639488959713
TL499Aは樫木総業で購入。
NJM2360ADでもデータシートと最近改訂版が出たこの本での作例を参考にしてみましたが、出力電圧が安定しないときがあり。どこかおかしい部分があるのでしょうが、突き止めきれず。
どんな波形がでているのやら、そろそろオシロスコープが、というところで一旦中断。
結局、今のところ電圧も可変というよりは3.3Vやら5V固定で良いので、であれば使いやすくて安定してそうなのはHT77XAシリーズでの昇圧回路かな、というところで落ち着きました。一つ40〜50円で値段も安いし、使う部品もマイクロインダクタ(100μH)、ダイオード(データシートだと1N5817だが、手元にあった11EQS04で)、コンデンサ(電解コンデンサ22μF,47μF)と少なめ。
HT7750A or HT7733A | 40-50円 |
マイクロインダクタ 100μH | 10円 |
ダイオード 11EQS04 | 15円 |
電解コンデンサ 22μF,47μF | 20円 |
上記部品代だけで85-95円で金額面では助かる感じに。ただ、秋月電子通商で入手しましたが、バラ買いしているわけではないので、上記の表通り100円以下で作れるかというと厳密ではないのですが。
部品が集まったら、データシートを参考に3.3V出力可能なHT7733Aの方で組んでみます。
https://akizukidenshi.com/download/ds/holtek/HT77XXA.pdf
この順電圧3.1Vの青色LEDを光らせていて、デジタルテスターで3.3V測れているのも確認できます。
こうやって実際に光ると使い古しの電池もまだまだ使えるなあ、ということが実感できます。
他にもなにか使い古しの電池の再利用的なものを考えましたが、7セグLEDとかを光らせてみたりはもちろんできます。
7セグ、DIPスイッチはこちら。
5Vにしたければ、HT7733Aを抜いてHT7750Aを挿せばOK。
とりあえずはここまでで次回、ATtiny-85の方を。