井戸を掘った

久しぶりの関西出張の帰り、前日2時に寝て5時に起きて出かけていったのでとにかく眠い。寝たのか?というくらい浅い眠りだったんだろう。行きの電車はずっと作業をしていた。出張先についてもしばらく作業をしていて、本当は京都か奈良でお昼を食べてゆったりと職場に入るつもりだったのに、コンビニおにぎりを抱えて、PCにかじりつくことになるとは思いもしなかった。ということで行きはなんともなかったけど、さすがに帰りの電車はずっと寝ていた。どの電車も終点で乗り換えだったのが幸い。

最後の一本の電車はのりすごすと大変なことになるので、バッテリー切れそうなMacを開いたらあと15%ある、ということでブログを書くことにした。どこまで書けるかわからない、書いてもアップしないかもしれないが、眠って乗り過ごすよりは良いので書き始めてみる。たぶんリードテック的な記事にはならないだろうけど、たまにはそれもよし、ということで。

井戸を掘る

2014年のふりかえりエントリが「井戸を掘る」だった。

haseharu.hatenablog.com

後で読み返したら、記事中では井戸を掘っていない、ことに気がつく。まあ、適当な性格なので、タイトリングの内容を書かずに満足してブログをアップする、なんてことがよくある。それに気がついた時から脳内ブログでときどきこのエントリを書いてきた。

比喩的なものではなく

比喩的なものではなくて、2014年は井戸を掘りました。水道がひかれていない土地に家を立てることにして、いちかばちかで土地を先に買うことに。理想的には水が出ることを確認してから、その土地を買って、という流れが一番いいんだろうけど、土地を買わないと井戸を掘れないよね、ということで、まずは買うことに。

正確な数字はいまおぼえていないけど、たぶん60メートルとか80メートルとか掘ってもらったんだと思う。かかった金額的にもたぶんそう。深さによって削られる石が違う。削られて砂になった石を深さごとに並べて、そのあと、深さごとにまとめてラベリングしてたぶん今もしまってある。結構大きな岩盤がある、みたいな話をしていた気がする。

ちゃんと水が出たときの感じとか、そういうのは覚えているけど、どういう風に掘ってもらったのかとかそういう細部を全然覚えていない。いや、井戸掘りっていうのはおもしろい仕事だなあ、ということはその時強く思った。

砂が出る

井戸水対応のあれこれを多分買った。しばらくは、砂が混ざって洗濯機やら蛇口やらが詰まって困ったけど、大元の方でフィルタをつけてもらってそれ以降は砂は大丈夫だった。

井戸水はたぶん年中ほぼ温度は一定なんだろうけど、夏は冷たくて、冬は暖かい。少し地面の中を菅で通しているので、地中の温度の影響を受けることもあるけど、少し水を出し始めると、井戸水の温度の水が出てくる。

結果的に水は出たからよかったものの水が出なかったらどうなっていたんだろう、とは思うものの、水は出たからいいか、と思う。

家をたてる

そこから家がたつまでは本当に大変だった。どうやったら家がたつんだろう、と夫婦2人で疑問に思うほど、たてかたがわからない。土日は、延々と図面っぽいものを書いたり調べ物をしていた記憶がある。もちろん自分は図面っぽいものは書かない。書けない。こうしたい、という写真を探したり、そういうことをして設計士さんと相談していたがまるで進まない。一枚も図面ができあがらない。永遠にたたないんだろうなと一時期は思っていた。

いろんな問題が複合的にまぜっていたんだろうけど、その時の自分たちはそれがまだわかっていなかった。いよいよおかしいぞ、と思った時にはだいたい問題はそこにわかりやすい形で現れていた。何が問題かがわかれば大抵はそれで解消に向かう的な感じでそこからは少し進み出した。

自分の人生で井戸を掘ることになるとは思わなかったけど、あれは良い経験だったと思う。そのあと家をたてるのはまた別のアプローチが必要でそれもまたおもしろかった。

家族がふえる

そのあと、家族が増えた。ちっちゃい彼はまだ小さいけど、3人の中で一番存在感がある。

5年の節目

8月でいままで続けてきた仕事を卒業ということでひとつ節目を迎える。いつ始めたかを調べたら2013年10月から参加していた。その間、土地を買って、井戸を掘って、家を建てて、こどもが生まれてとプライベートでもいろいろとあった。就職と結婚を同時にしたので、それ以外の人生の一般的な大きめなイベントをこの5年間という期間、職場以外の1つのコミュニティに関わらせていただきながら並行して出会えたことはとてもよい経験だったと今はそう思います。

ということでキリも良さそうだし残りのバッテリーが5%をきったので、読み直して気が変わらなければ、アップしたいと思う。

これで、「井戸を掘る」の脳内エントリを書かずにすみそうです。